エンジンはガソリンや軽油など化石燃料を使用するため、ある程度のカーボン汚れ発生は絶対に発生します。しかしながら、カーボン汚れが溜まるスピードは下記要素に大きく左右されます。
燃焼プロセスによる違い
ガソリンエンジンはエンジンが吸い込んでる空気量を計測し、全部使い切るように燃料を噴射して爆発させます。そのため、未燃焼ガスの発生が少なく、あまり汚れが発生しません。(ガソリンは完全燃焼すると二酸化炭素(CO2)と水のみが排出されます。)
ディーゼルエンジンは吸入する空気量をガソリンエンジンと違い、測定もコントロールもしていません。ディーゼルエンジンは噴射する燃料量で出力をコントロールします。ただし、燃料噴射量は理論値ではなく少し多めに噴射する状態になることも多く、燃え残りが汚れとなってエンジン各部に汚れが付着していきます。急激なアクセルオンだと燃料噴射量と吸入空気量にずれが生じやすく、この時が一番カーボン汚れを生成するといわれています。
対処法
急加速しない運転を心がけるだけで、カーボン汚れの堆積を減らすことが出来ます。
エンジンオイル消費による違い
一部のメーカーの車両はエンジンオイル消費が多いエンジンがあります。これらの車両もエンジンオイルをあまり消費しない車両と比べ相対的にカーボン汚れの発生量が多いです。燃料だけが燃える分には比較的完全燃焼に近い状態を保てますが、エンジンオイルが混ざることによってそのバランスが崩れ未燃焼物質が増えてしまい、結果カーボン汚れを発生してしまいます。
対処法
これらのエンジンオイル消費が多いエンジンの対策は簡単にはできないため、定期的なメンテナンスケアを行うほかありません。
おすすめJLM製品
ガソリン車
J03155 JLM Petrol Extreme Clean、J03170 JLM GDI Injector Cleaner(直噴エンジン)、J03195 JLM Petrol Hybrid Treatment(ハイブリット車)
燃料による違い
ディーゼル燃料はガソリンに比べ、カーボン汚れ堆積量が増えます。これはガソリンにはカーボン汚れを抑制する清浄剤が配合されており、燃料自体にもある程度の洗浄効果があるためです。ディーゼル燃料にはこれら清浄剤や溶剤は含まれていないため、燃料自体で洗浄することが出来ず結果カーボンが堆積しやすくなります。
対処法
定期的なメンテナンスケアで対処することで、堆積量を減らすことができます。
おすすめJLM製品
ディーゼル車
J02320 JLM Diesel Injector Cleaner
運転スタイルによる違い
カーボン汚れを堆積させないようにするには、適正温度まで上がったエンジン温度・ある程度の負荷が不可欠です。短距離での使用環境など(いわゆるシビアコンディション)だと、温度が上がらずカーボン汚れが焼けないため、どんどん堆積していきます。
対処法
長距離ドライブをしたり、少しエンジン回転を高めに運転するだけで、温度は上昇しエンジン内部のカーボン汚れが少しずつ焼けていきます。チョイ乗り用途を減らすだけで対策になります。
すでに堆積してしまったカーボン汚れには
EGRやエアインテークに堆積した汚れには
J02710 JLM Air Intake & EGR Cleaner
エンジン本体やバルブに堆積した汚れには
J03190 JLM Direct Injection Valve Cleaner
を使ってクリーニングするのがおすすめです!